オーディオ・アナログ
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               SME 

  ウエスタンには米国ウエスタン、英国ウエスタン、ノーザンウエスタン(カナダ)と関連企業IPC、
  Langevin、DUKANE(いずれも米国)があり、ウエスタンのアンプ、トランス、関連を製作。
  音作りは共通しています。本業は電話、送信機など電信機器の企業。米国AT&Tの傘下。

  ウエスタンの音質はウエスタン555の音に代表されます。その音は’いわゆる乾いた音’と言われますが、
  これがペットやサックスの生々しい驚愕の音を再現しています。22AホーンとSPセットを合わせると
  モノラルで数百万円します。アンプもしかりペアで数百万円。
  あまりにも高価で入手できませんが、その音を一度聞くといかなるオーディオも陳腐に見えます。
  

  ウエスタンの1920年台の送信用や1930〜40年代のアンプ用トランスはコアにパーマロイを初めて
  取り入れ音質を劇的に変えたと言われています。まだ、電信電話がそれほど普及していない時代にです。
  これは電話での声を聴きやすくするためと言われています。
  後に開発された劇場用のスピーカーや有名な300Bの86アンプや91アンプもしかり。
  ケーブルに至っては100種類を超える数があって、その仕様もエナメル単線や綿巻き、絹巻被服、オイル
  仕上げなど音質にこだわったものまであります。

  当時は音の特性などと言う概念はなく、耳で聞きとれる範囲の1000〜8000Hz程度の中域の音声を
  電信で聴きとりやすくするのが目的で設計されていました。100年前のものを現在のオーディオで使うと
  音質が激変するのは’
音作りは特性ではない’ことを証明しています。
  
国産では唯一’カンノ’のトランスはウエスタンの素材を分子レベルまで解析して作られたと言われていて
  音は酷似しています。

  1.WE300B出力管のアンプ
    アンプの音質は真空管で変わりますが、それ以上に入力トランス、出力トランスで左右されます。
    市販されている300Bアンプは特性を重視した国産トランスを使っているため痩せた音になり
    本来の300Bとはかけ離れた音質となっています。
    WE86やWE91アンプ(いずれも300Bpp)はペアで5〜800万円で取引されています。
    あまりにも高価で一部ではALTEC-1570Bで代用されています。

  2.WEトランス
    618Bに代表されるウエスタンの昇圧トランスは音質が良いことで有名ですが、反面シールドが弱い
    トランスが多くハムに悩まされます。選択に要注意。
    ライントランス(ウエスタンはREPトランスと言う)は昇圧が無いのでハムは原則出ません。
    WE-111C、101、91,93に代表されるライントランスでアンプの音質は激変。
    WE-77A、76A、67A、英国WE-4001など電信用トランス(まんじゅう型)は最高の音質。

  3.DUKANEトランス
    DUKANEはウエスタンの子会社でウエスタンのアンプ、トランスなども製作。
    主に劇場、放送局など業務用音響機器を開発していた企業です。音質は本家のWEと同じです。
    昇圧トランス3A25,3A55、ライントランス3A230,3A80など3Aシリーズは
    もともとアンプのインプットトランス。 WE純正と同じ音質で区別がつきません。
    ウエスタンと共通しているのは中低域の奥行きが深く、刺激的でなく疲れない。

  4.WEケーブル  
    スピーカーケーブル、ラインケーブルはウエスタンのブラックエナメル単線が最も音質が良い
    
太さは’20AWG’のみしかありません。被服は絹・綿巻きでワックス仕上げのみ。
    市販されているケーブルはほとんどが特性重視の”OFC”とか”6N、7N,8N”とか
    いわゆる”無酸素銅”を使ったものです。音は細く、冷たいもので潤いがありません。
    市販ケーブルが高純度の無酸素銅なのは”特性が良いほど音質が良い”という考えからです。

    試聴室では全てブラックエナメル単線に変えてあります。’楽器の定位’が驚くほど変わります。
    聴けばすぐわかるほどの変化です。銅の純度は悪いが材質が良いからと言われています。