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     トーレンス        SME

ウイキペディアによると’
プリアンプ’はレコードなどの微小な信号を増幅しトーンコントロール
で音質調整してパワーアンプに渡す装置。’
パワーアンプ’はプリアンプからの出力を受けて電力
の増幅を行いスピーカーを駆動する装置。と定義しています。
真空管アンプが開発されたのは
1927年の電蓄に端を発します。

1.管球アンプの特徴

トランジスターアンプよりも真空管アンプの方が音が良いと言われるのは’音の倍音再生’に優れ
ている
からとも言われています。確かに音の’
ふくよかさ’があり、構造が簡単で自作も可能。
真空管は抜き差し可能で交換できます。真空管のブランドを変えると音質がかなり変わりますので

音質調整が簡単に
できます。交換しながらスピーカーとの相性で決めます。

管球アンプには潤いがある’’温かみがある’’響きが良い’の
音質の3要素がそろっている
ことです
トランジスターアンプにはこれがありません。
真空管の周波数特性は
〜20,000Hz ですのでトランジスターアンプには劣りますが、その分倍音
再生による音の響きで’音場感’’感動’に優れています。

過去にトランジスターアンプを3台使用しましたがいずれも管球アンプの足元にも及ばず処分。
ふくよかさ’がない、これにつきます。ロックなどパンチ力を望む曲には合うかもしれませんが。
音質は特性では決まらないことを証明しています。

2.真空管の選定

現在生産されている真空管はロシア製、スロバキア製、中国製 があります。
 ロシア製  : Svetlana、Sovtec、Electro-Harmonix、Genalex
 スロバキア製: JJ-electronic、Tesla
 中国製   : Golden-Dragon、Psvane、Shuguang、Fullmusik、Electro-Harmonix、
         CCI、KA-LAB、など

現行品の国産アンプはそのほとんどが中国製の真空管を使用しています。増幅管、整流管、出力管
がすべて入手できるからだと思います。また、中国製の真空管アンプも販売されていますが音質が
悪く、これ専門に改良してくれる業者もいます。
安価で音は出ますが音質にこだわるなら絶対に不可です
国産アンプで中国製の管球を使っている場合は
管球の交換は必須(絶対条件)です。

中国管は音が細く冷たい感じで音場感が出ず管球アンプの’ふくよかさ’を殺しています。
使用しない方が無難です。中国製アンプに至っては論外。
中国には音質の概念がありません
ロシア管、スロバキア管は音質の差が大きいのでアンプに合う合わないがあります。
中にはエレハモの
300B ゴールドのようにエージングして使えば WE-300B に近い音が
出ますので選定できればお買い得です。

3.銘管球

過去の真空管には銘管が数多くありました。
 米国製: RCA,Tung-sol,Western-Electric,Sylvania,GE,Raytheon,Cetron,United、
      CBS-Hytron,KENRAD,International,Amperex,
 英国製: Mullard,GEC,UK-Brimar
 蘭 製: Philips(ECG)
 独逸製: telefunken,Siemens,AEG
 ハンガリー製: Tungsram
 スロバキア製: Tesla
 日本製: NEC,松下,東芝,マツダ,テン 

など音質は各社で微妙に異なり現在の管球よりはるかに上でした。出力トランスほどではありま
せんが、真空管でも音質が変わります。価格は高めですが現在も中古管は入手可能でお勧めです。
増幅管は
RCA が響きの面で卓越しています。それに続くのが telefunken,Siemens。
当時の英国 Mullard は
本国製造が 20%程度でその他は各国から輸入して刻印しているとの
うわさがあり、音質にばらつきがあります。

4.プリアンプの増幅管

通常は
6CG7(6FQ7) に加え 12AX7,12AU7,12AT7 の増幅管が使われていますが、
この
12AX7 の中の1本をウエスタン WE-420A に変えるとウエスタンアンプ相当に激変します。
差し替えは出来ますがピン配列が異なるため変換アダプターを使うか、配線変更が必要。
試聴室の
ALTE 1567 は 420A に変更してあります。

5.パワーアンプの出力管

パワーアンプの出力管と出力トランスは音質に最も影響します。
送信管(3極管)の
845、211 は抜きんでた音質で最も音質が良いと言われています。
その出音はまるで生を聴いているようです。特にクラシックは素晴らしい。
品数が少なく高価で高電圧(
1000V)のため製作には注意を要します。送信管 811A も同等品。
最近のアンプ付属の管球は中国製ですが音質は論外。米国製の旧管への差し替えをお勧めします。

一般的に使われる 
300B,350B,2A3,6CA7(EL34),6L6,6V6,5881,6550,KT88,KT77、
KT66,6BQ5、45
 などの出力管は音質が異なり、ジャズ向き、クラシック向きがあります。
出力トランスは交換不可のため外付けのライントランスで調整します。


6.トランス接続

ALTEC
の業務用アンプを参考にするとプリとパワーアンプの接続は通常 15KΩ程度のインピー
ダンス仕様になっています。これをトランス接続仕様にすると音質がかなり変わります。
使うトランスはピアレス
15095。ライントランスで 15KΩ〜600Ω 変換トランス。
両方のアンプを改造するのは大変ですので間に
15095 を2セット入れてやればOK。
ピアレスの音質が加わり大幅に向上します

プリアンプ→外付け 15095(600Ω出力)→外付け15095(600Ω入力) →パワーアンプ
試聴室の ALTEC1567、1570 は標準でピアレス 15095(600Ω) 接続になっています。

7.中国製真空管

設計は欧州で製造は香港の管球フォノイコで中国製の増幅管
12AX7 を RCAに変えたとき音質が
激変、
RCA の増幅管(12AX7,12AU7、12AT7)は数ある管球の中で最も音質が良く、試聴室
では全ての増幅管を
RCA にしています。

以前、ウエスタンの
350B を一度聞きたくて 6L6 を改造なく差し替えられると言う中国製の
350B(Golden-Dragon製)を購入、ALTEC-1520 パワーアンプ(出力管 6L6 )に差し替えて
試聴しましたが案の定悲劇。
6L6 はジャズ、ボーカルに適していますが意に反して薄っぺらな
安っぽい音。中国製の真空管は音質が悪いことがわかりました。但し、音は出ます。