ウエスタントランス,ライントランス,ウエスタン            ライントランス

数あるトランスの中で音質が優れているビッグ
をあげると以下となります。
いずれも
1950 年前後のトランスです。近年のトランスは全て特性優先で音質が悪く論外。

1.ウエスタン(米国)トランス

  共通して柔らかい奥行き感のある音。このトランスで音色は全く変わってしまいます。
  高域の伸びは押さえられていますが中低域にふくよかさがあり聴き疲れのしない音です。
  ライントランスをうまく使えば、システムの数段のレベルアップが望めます。
  ジャズにもクラシックにも良く合います。

  有名な
WE-618B はレプリカや偽物が多く、入手できるのは純正のコアにコイル巻き
  直し品のみで音質は純正とは異なります。純正は百万円前後、巻き直しで
50万円前後。
  特に
1920 年代の WE-4001,76A,77A ’まんじゅう型ライントランスは最高峰。
  今でも入手可能な
 WE-111C,101A、91A、93A、94 などはライントランスの定番。

2.
DUKANE(米国)トランス

  ウエスタン系列のトランスでウエスタントランスと聞きわけが出来ない音質です。
  
中低域に特徴がありふくよかで音場感が抜群。体が包み込まれるような音質。
  ボーカルでは ’そこに人がいる’(購入者談)言い得て妙なり。
  代表格の昇圧トランス
3A25, 3A55, 3A65 618B と区別がつきません。
  ライントランスの 
3A130、3A230、3A100、3A80A は抜群の音場感。
  
50 年代ジャズの泥臭さは見事に再現。クラシックでも弦楽器の再生は他に類を見ない。
  
3.Langevin(米国)トランス

  ウエスタン系列のトランスで音質も似ていますが中高域が特にきれいで
JSトランスに
  近い音質です。帯域はフラットでワイドレンジ。クラシック、ジャズ両方に合います。
  
50 年代ジャズの迫力はあまり出ません。コッターMk2(米国)も同質のトランス
  です。
406A、408B は同社アンプの代表的なインプットトランス。同社のアンプは
  今でもウエスタンアンプとして高値で取引されています。

4.JS(デンマーク)トランス

  
JS(Jorgen Schou)製のオルトフォンの低インピーダンス専用のトランス。
  旧オルトフォンの昇圧トランスは全て
 JSトランスが使われています。音質は
  ニュートラルで癖がなく素晴らしい伸びできれいな音質です。
  クラシックの音源にマッチします。弦楽器の再生は他に類がなく、音場感は
  素晴らしい。
なお、オルトフォン STM-72 50年代ジャズに良くマッチします。
  
JS-NO6600、JS-NO41は比較的入手しやすいトランスです。

5.パートリッジ(英国)トランス

  英国のトランスで数種類の型番がありますが、
TH-9708,TH-7834,などは
  
DUKANE に似た音質。その他の低価格モデルはかなり劣ります。
  音色は明瞭で迫力があり極めて自然で帯域バランスがとれた音質。
  オルトフォンのカートリッジとは相性が良く、よくマッチします。
JS トランスとは
  ニュアンスが違う音質です。





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