オーディオ・アナログ


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アナログレコードは国、レーベル、年代、録音方式、材質によって明らかに差があります。これを聴く方は音質を重視するのか演奏家を重視するのかによってその価値が全く異なります。大半のオーディオマニアは前者で高い装置を組み合わせて四苦八苦しています。後者であれば安価な装置で十分です。しかしそのほとんどがレコードに明らかな音質差があるのを気付いていません。また、クラッシックとジャズでは再生方法が異なりますので同じ基準では選定出来ません。

1)クラッシクレコードの場合
室内楽を除き交響曲、協奏曲、交響詩などは楽器の編成が多くその一つ一つが明確に分離していることが必要条件となります。いわゆるダンゴ状態ではない条件および残響による柔らかさの条件です。また、空気感、奥行き感も重要になります。室内楽では弦楽器の単独の音が耳に直接入りますので少しきつい音になります。この両方は明らかに相反することになります。必然的にステレオで高度な録音技術が必要。

・推奨レコード(ステレオ)
  米国RCAリビングステレオ、蘭DECCAデジタル、米国コロンビア、米国ロンドンffrr
  独DECCA/メタルカット、国産DENON/PCMデジタル、国産SONYマスターサウンド、
  国産のデジタル録音物。外版の国産プレス物は全般に不可。ソーステープが問題。

2)
ジャズレコードの場合
'50年代のモノラル及びステレオジャズと'70年代以降のステレオジャズでは全く音質が異なります。
前者は帯域:30〜15KHz,ダイナミックレンジ:60db、モノラルが中心。
後者は帯域:20〜20KHz,ダイナミックレンジ:98db、ステレオが中心。

・推奨レコード('50年代)
  米国プレステージ、米国Verve、米国インパルス、米国コロンビア6eye、米国Pablo
  外版の国産プレス物は全般に不可。ソーステープが4トラックのため。
・推奨レコード('70年代以降)
  和ジャズ全般、国産ライブ録音物全般、外版のデジタル録音物。

3)米国RCAリビングステレオと蘭DECCAデジタル 
クラッシック再生に最も優れた音質のレコードです。

前者は米国RCA製でアナログ録音。影犬、白犬レーベル物。RCAには他にゴールド、レッド、イエローレーベルがあります。リビングステレオは音質で他と比較にならないほど高音質です。
後者は蘭(オランダ)DECCA製でデジタル録音です。欧州のデジタル録音物は他にフィリップス、ロンドン、独グラムフォン、独DECCA、英DECCAなどありますが、蘭CECCAデジタルはずば抜けて優れています。両者のアナログとデジタルの音にはわずかな違いがあります。両者とも最も生に近い他に類を見ない楽器と音場の分解能が高い音質のレコードですがRCAリビングステレオはアナログらしく音が柔らかく優雅。蘭DECCAデジタルは微塵も甘いところがない迫力があります。


4)独グラムフォンの音質
最も音質の悪いレコードです。一流の指揮者、楽団の録音ですがオーディオマニアの音質の追及の面から見るとこれほど合わないレコードはありません。一言で言ってダンゴ状態の音が出てきます。楽器の定位が全く分かりません。デジタル録音も出していますが同じ。これは独逸特有の音楽に対する感性の問題と思います。
有名な演奏家、楽団の音楽を楽しむのであればお勧め。

5)国産DENON/PCM録音の音質
DENONのデジタル録音物で蘭DECCAデジタルに近い音質です。クラシックでも室内楽が比較的多い。
近年の録音のため一流の指揮者、楽団は皆無ですが音質を楽しむのであればベスト。弦楽器の滑らかさや楽器の定位はすばらしく、オルガンの重低音に至っては地を這って迫ってくる迫力があり他に類を見ません。まるでコンサートホールにいるようです。
R.シュトラウスの’ツアラトウストラ・・・’COJO-9003のオルガンは天下一品。30Hz近辺の重低音が明確に聞き取れます。オーディオ装置のチェックにもなります