MCトランス,リピート(ライン)トランス,フォノイコライザー

             MCトランス,リピート(ライン)トランス,フォノイコライザー

オーディオの音作りには2種類の方法があります。

1.ホール感
コンサートホールでクラッシックを聴くときのホールのざわめき、拍手の響き、楽器演奏の空気感などを再現することです。ジャズのビッグバンドもこれに相当します。カートリッジはオルトフォンなどの響き、残響を出せるもの。

2.ライブ感
小編成のジャズ、ボーカルなど同じホールのざわめき、拍手の響き、楽器演奏の空気感でもクラシックのホール感とはまったく異なります。目の前で演奏している感じ、音が飛び出してくる感じが必要です。比較的響きと残響の無いもの。ボーカルはバックと同じ平面にならないこと。

同じピアノ演奏でもクラッシックとジャズでは異なります。前者にはピアノの響き、コロコロ感が必要ですが、後者にはピアノのアタック感が必要です。
まったく違った表現を1つのシステムで再現するのは特性上できません。
きれいな音を出すのはそれほど難しくはありませんが、ホール感、ライブ感を出すのは相当の苦労が伴います。

  

音作りで最も大切なのは”音(楽器)の分離””奥行き感””空気感”です。これが出来ればスピーカーが消えてなくなり音場が目前に広がります。ほとんどのシステムは拡声器に近い音が出て感動がわきません。

1.音の分離

いわゆる平面的なダンゴ状態の音から全ての楽器、ボーカル一つ一つの音を分離させることです。
SPケーブル、アンプケーブルで変わってきます。最近の高価なOFCケーブルは高域特性を重視していますが、古いケーブルの方が音の分離の面でははるかに優れています。入手困難ですが。

2.奥行き感
平面的な音は長く聴いていると疲れてきます。引っ込む音、飛び出す音はSPとアンプの相性で決まってきますが入力側を変えることである程度対策できます。アナログではフォノイコライザー、トランスを変えると効果があります。また、ベルトドライブは音の響きが優れています。DD方式は響きが出ず音が平面的になります。いまだにベルトドライブに人気があるのはこのためです。
また、高域特性をあまり伸ばすと音はきれいになりますが平面的になります。装置の相性によっては高域がきつくなりキンキン音になります。

3.適度の残響
ホール感を出すにはレコードに含まれている残響を適度に引き出す必要があります。カートリッジの選択で再現できます。
音の響きもこの残響が大きく影響しています。オルトフォンなどが最適です。
ジャズのライブ感を出すにはこの残響は邪魔になります。残響を少なくするのがジャズ向きです。

4.空気感
空気感とは演奏会場の何とも言えない雰囲気を再現することです。拍手、ざわめき、静寂、楽器の音が伝わる生々しさなど。再生では最も難しいところです。空気感の再現には低音の再生方法がかかわっています。単に低音がよく出るのではなく、30〜50Hz近辺までズンと沈み込む感覚の低音が必要になります。パワーアンプの馬力が関係します。

5.装置を選定する順序
新たにシステムを組むとすれば1)スピーカー2)プレーヤ3)カートリッジ4)パワーアンプ5)プリアンプの順番になります。高価な装置は良い音がするというのは間違いで、組み合わせを間違うと疲れる音になります。
また、有名な装置を組み合わせても同じです。人それぞれ音の好みが違いますので目指している音を明確にしておくことが最も重要です。

6.試す価値があるもの
1)SPケーブルの交換・・・・・・・ 音の分離が変わります。空気感を出すには片側3m以下。
                  特性が良い国産、海外のOFC、7N、8Nケーブルは不可。材質が重要。
2)アームの交換・・・・・・・・・ 中低域分解能が変わります。
3)カートリッジの交換・・・・・  音の性質が変わります。MCの方が空気感が良く出ます。
4)マットの交換・・・・・・・・・ 音の響きが変わります。想像以上の効果。紙質、カーボンが有効。
5)フォノイコライザーの交換・・・ 音の性質が変わります。クラッシク向き、ジャズ向きがあり。
                  外付けフォノイコが有効。アンプ内蔵のものは不可。
6)MCトランスの交換・・・・・・・ 音の性質が変わります。カートリッジとの相性が大。
7)リピート(ライン)トランスの利用・ 音の性質が劇的に変わります。国産トランスは不可。

いずれにしても、
再生時にスピーカーが目の前から消えてなくなる音作りが重要です
アナログに関しては何なりとお問合せください。