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音質の良し悪しの判断は人それぞれで一概に決めつけられません。音に対する感覚的なものでアナログの
世界です。メーカーの立場と使う立場では全く違いますし、千差万別ある装置類の選び方もブランドか又は
特性で選ぶ以外に方法がありません。
ショップで試聴するのが重要。
また、可能であれば
コンサートやライブの生演奏を聴いて音作りの目標を立てるのが重要です。

1.
音質を決める順序(基礎要素)
  1)初めにスピーカーを選定 → 音の傾向が決まる。
  2)カートリッジを選定 → クラシックかジャズ・ボーカルかがきまる。
  3)プレーヤーを選定 → 音の響きが決まる。
  4)アンプを選定 → 管球かトランジスターかで音質が決まる。
  5)トランスの選定 → 音質の改善調整。

2.
音質を決める注意事項
  1)周波数特性を重視する場合 → 特性がフラットで音が細く、硬くなる。
  2)周波数特性を20,000Hzで抑える → 音質が柔らかくなる。
  3)クラシック向き → 3Way以上のスピーカー
    ジャズ・ボーカルむき → 2Wayのスピーカー
  4)MCカートリッジ → クラシック向き
    MMカートリッジ → ジャズ・ボーカル向き
  5)DD方式のプレーヤー → 音が硬くなる。
    ベルト方式のプレーヤー → 音が柔らかくなり音場感が出る。
  6)管球式アンプ → 音が柔らかく音場感が出る。音の’倍音再生’が優れている。
    トランジスターアンプ → 音が締まって音場感が出にくい。

  近年の装置は周波数特性重視のものが多く、B&Wスピーカーは〜45,000Hzとなっています
  が、中高域が強く耳につきます。カートリッジでは100,000Hz以上のものもあります。
  人の耳は〜20,000Hzまでと言われており、これほどの高域再生は必要ありません。
  メーカーの技術誇示と販売戦略でしかありません。
  銘器と言われるタンノイは〜20,000Hz、JBLに至っては〜15,000Hzです。
  オルトフォンSPUは〜20,000Hzでカートリッジも〜30,000HZあれば十分です。
  
上限が伸びるほど重要な中域が痩せて聴こえます。

3.
アンプの価格差
  スピーカーの大きさによって決まります。

  1)小型〜中型スピーカーの場合(ブックシェルフ型)
    出力1〜8W程度のシングル管球アンプでも可。トランジスタアンプは不可。
    音の迫力よりもきれいさと聴きやすさが重要。価格は中古で3〜4万円程度。
    高価なアンプを使っても音質は比例しません。

  2)大型スピーカーの場合(12〜15インチウーハー)
    出力20W以上のPP管球アンプが必要。
    大型ウーハーを駆動する馬力が必要です。

  3)管球アンプの真空管交換
    最近の管球アンプの真空管はほとんどが中国製で音質が極端に悪く、欧米のOLD管への交換
    が必須です。中国製アンプは論外。

4.
音質の改善と調整 
  装置をそのまま組み合わせても音は出ますが満足できる音にはなりません。

  1)スピーカケーブルとラインケーブルの変更
    ウエスタンのブラックエナメル単線(20AWG)に変える。楽器の定位と奥行き感が格段に向上。
    7N、8Nなど特性の良いケーブルは不可。
注1)   ’ケーブルの選定’を参照。
    スピーカケーブルは片側3m以下にする。長いと音場感が無くなる。

  2)MCトランス、ライントランスを使う。   ’トランスの効果’を参照。
    アンプの音質は出力トランスによって決まります。国産トランスは音質が良くないので外付けで
    ライントランスを使います。音場感が基本的に変わります。
注2)
    国産トランスは特性は良いが音が痩せて平面的。

  3)カートリッジの交換     
’カートリッジの選定’を参照。
    音質が全く変わります。クラシックとジャズ・ボーカルで異なります。
    システムとの相性があり選択が必要。クラシックはMC,ジャズはMMの方が定位を出しやすい。

  4)フォノイコを外付けにする。 
’フォノイコの選定’を参照。
    アンプ付属のフォノイコは音質が悪くおもちゃ程度の音質です。高級アンプはフォノイコが全て
    外付けになっています。高価なフォノイコは回路が複雑で押しなべて音場感が無い。選択に要注意。

  5)アンプの選定。
    古いトランジスターアンプは経験的に不可。管球式が良い。
    管球アンプには’潤いがある’’温かみがある’’響きが良い’の音質の3要素が
    そろっています。また、’音の倍音再生’に優れています。
    トランジスターアンプにはこれがありません。    ’管球アンプと選定’を参照。  

  6)スピーカーの調整。
    スピーカーは低域が出過ぎないこと。中高域まで影響して定位が不明瞭になる。
    ジャズのベースはかすかに聞こえる程度。クラシックはビオラが十分聞こえる程度。
    アンプのトーンコントロールで調整。 

  7)その他
    アームの交換、ターンテーブルマットの交換でも音質が変わります。
     ’レコードマット差’を参照。 ’オルトフォンの音’を参照。

  メールでの感想
    
注1) SPケーブルで、あんなに音が変わるものなんでしょうか?本当にびっくりしました。
        ビル・エバンスなどのピアノの高音の煩さが、完全に消えました。
        弦の音も綺麗になり、変な付帯音も、無くなりました。これだけ変わるとは。

    
注2) ライントランスは初めてですがMMカートリッジ〜アンプ間で使いました。
        音がまろやかになり立体感が格段に出ました。奥行き感が抜群。タンノイで
        クラシック、ジャズ両方が聴けます。






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