オーディオ・アナログ

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レコードプレーヤーのターンテーブルに敷くマットはレコードの音質をよくする又は音質を変えるためのものです。材質にはいろいろあってその材質によって極端に再生音が変わります。選択を誤れば悲劇。
また、重量がある金属製のマットを使うとモーターに負荷がかかり劣化します
トーレンスとLinnは過大に重量負荷がかかるとモーターの”うなり”が生じます。軽いマットで調整するのが鉄則です。

 
1)カーボン(炭素繊維)
   試聴室のメインで常用している素材です。クラシック向き。マットの厚さによる変化はなし。
   楽器の分離、音場感は絶妙で最高ランク。見かけによらず硬質の音ではない。
 
2)紙素材を固めたもの
   音質は柔らかく、カーボンと違った音場感が出る。ジャズ、ボーカル向き。最高ランク。
   サックスの再現は生々しく、ジャズの楽器間の定位は明確でそれぞれの音は重ならない。
 
3)銅の無垢材
   金属の割には音質は柔らかくカーボンに近い音質。楽器の分離は良い。クラシック向き。
   ジャズのビッグバンドには使えますが小編成にはジャズのホットさが出ません。
   トーレンスとLinnには使用禁止。
 
4)合金を加工したもの
   音質が硬く、音場感は出ない。クラシックには不向き。ジャズもホットさが出ず硬質。
   システムによっては合うかもしてない。なまった音のシステム向き。
   重いものが多くモーターに負荷がかかるので要注意。トーレンスとLinnには使用禁止。
 
5)マグネシュウム
   カーボンに酷似した音で音質に優れている。カーボンに比べて音が若干固めで高域が
   少しきつめで低域が薄くなる。お勧めの材質。
 
6)豚皮・牛皮のなめし革
   音質の変化はあまりない。ごくわずかに音が柔らかくなる傾向。ジャズ、クラシック向き。
   金属系のマットの上に乗せると音質の調整が可能。試してみる価値はある。
 
7)ゴムマット
   音質が柔らかく、聞きやすくなる傾向。ゴムの材質によってかなり変わる。半面、音場感は
   失われて音が平面的になる。メーカープレーヤーの標準的なマット。
 
8)コルクの材質
   木質系のマットのためゴムマットに近い音質。紙質を固めたものより材質が柔らかく音場感
   に欠ける。ジャズ、ボーカル向き。
 
9)アクリル素材
   金属素材に似た音でシステムに向き不向きがある。試す価値はあるが、音場感は出ない。
   熱に弱い素材なので高域の再生は金属よりは聞きやすい。
10)ガラス素材
   レコード再生には全く向かない素材。”キンキン”した音になり聞くにも堪えない。
   硬いもので固めれば音質が良くなるはずという素人の発想で作ったもの。


 
レコードの上に乗せるレコードスタビライザーはそもそもレコードの”反り”を矯正する目的で作られたもので音質を良くするためではありません。レコードの共振を防ぐ目的で使えばカートリッジの共振も無くなり音質も良くなるはず。と言う思い込みで使われています。しかし、音質は全く変わりません。それでも気休めで使う人もいますが、百害あって一利なし。レコードの反りはこの程度では矯正できません。ズボンプレッサーを低温にして矯正した方がはるかに有効。また、プレーヤーのモーターに負荷を与え劣化を促進します。トーレンスとLinnのプレーヤーはモーターが小型で重いスタビライザーを乗せると
”うなり音”がでます。スタビライザーを乗せる意味が全くありません。

トーンアームにもスタビライザー仕様があります。アーム下部取り付けナットの代わりにスタビライザーを付けるもの。CraftAC-3000、Micro MAX-282、SAEC-308 など。目的はアームを重くして共振を防ぎ音質を良くすると言うものですが,結果は音質を細く、硬くして響きがなく逆効果。これは付加価値を上げるのが目的です。国産のアームは全てデザイン中心に堅牢に作られていて無機質な同じ音になっています。