ライントランス・MCトランス・音工房
MC カートリッジのブースターには MC トランスとヘッドアンプがあります。
一般的にはそれぞれに癖のようなものがあり、カートリッジとの相性が問題になります。
1.MCトランス
・トランスの入出力の巻き線比により MC の出力を昇圧させるもの。
・カートリッジが拾った音をある程度整理して聞かせてくれる。
・聞きつかれしない音や生演奏の音は得やすい。
・時には音楽再生に必要な情報までカットすることがある。
・国産のトランスは特性中心で音が平面的且つ奥行き感が出ない。音場感なし。
・システムの音質はアンプの出力トランスで決まりますが、MC トランスと
ライントランスを組み合わせて音質を飛躍的に改善することが出来ます。
2.ヘッドアンプ
・エレクトロニクスの力を借りて MC の出力を増幅するフラットアンプ。
・得られる情報量は多いがどのアンプも画一的な平面的な音で感動がない。。
・カートリッジで拾った信号を忠実に出してくる。
・これが裏目に出ると刺激的な音、気になる音まで出てくる。
・アンプに付属の MC 入力はヘッドアンプで品質が悪く音は良くないので
MM 入力で昇圧トランスを使う方がはるかに音場感が出る。
但し、国産トランスは音質が悪く、注意を要します。
・外付けフォノイコを使う場合もフォノイコ付属の MC入力は使わず、
昇圧トランスを使ってフォノイコの MM 入力を使用する方が良い。
外付けフォノイコはアンプのライン入力へ接続する。
・オルトフォン EQA-777 (定価:216,000円)フォノイコにもヘッドアンプが
内蔵されていますがこれを使うと音質が硬くなり潤いが無くなります。
良質の昇圧トランスを MM 入力に接続した方が音質の調整が容易でシステム
に合った良質の音質が得られます。
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