オーディオ・アナログ
ライントランス・トーレンスレコードプレーヤー・トーンアーム修理・MCトランス・フォノカートリッジ・音工房

     トーレンスレコードプレーヤー         SME

クラッシックでのコンサートホールの再現は
「スピーカーが消えてなくなる」事への挑戦です。
フルオーケストラ、室内楽、ピアノや弦のソロでは音の再現が異なります。オーケストラでは
比較的遠くより聴くためにホールの残響再生が強く影響し、その結果、それぞれの楽器が柔ら
かく聞こえます。
室内楽では狭い音場のため各楽器の定位が求められます。ソロは目の前で演奏している雰囲気
で特に弦の音はきつく聞こえます。
音場感広がり感、奥行き感、空気感、ホール感、ライブ感)はジャズと同じです。

1.スピーカーの選定

クラシックは弦楽器が主体となりますのでスピーカーの選定にあたっては
タンノイに代表され
るように欧州系のスピーカーが中心になります
B&W(英国)のような現代のスピーカーと
1970
年代の物とでは音の傾向が異なるので要注意。
マニアの間では’昔の物の方が’
潤いがあって音が良い’と言うのが一般的な評価です。
B&Wでクラシックを聴くと音の透明感が素晴らしい。高域が強いので対処が必要。

2.カートリッジの選定

大編成(オーケストラ)と小編成(室内楽)とでは音の再現に若干の違いがあります。前者は
はホールの残響が大きく影響してこれが再生できないと平面的な薄っぺらな音になります。
後者は楽器が少ないので残響再生はそれほど必要なく、弦楽器は少しきつめに聞こえます。

 1)オルトフォン:
SPU-Gold       以降のモデル(リファレンス、マイスターなど)
                   クラシック以前のモデルはダンパーの硬化に注意
 2)オルトフォン:
MC-30、MC-20  小編成は後期型(S,Wなど)
 3)シュア   :
V15Type U、W  → MC-20 に似た音質(純正針)
 4)エンパイア :4000D(T、U、V)  V15Type W に似た音質

特性を重視した最近のモデルは押しなべて音が細く硬い。材質を変え計測器では達成できても
その高域が最も重要な中域に悪影響しています。
20,000Hz 以上の音は不要。
カートリッジでオルトフォンを超えるものはありません
昇圧トランスはウエスタン系のものまたは
JS トランスをお勧めします。

オーケストラでは楽器の編成が多くそれぞれの’楽器の定位’が明確になっていなければなり
ません。言い換えると演奏している楽器の位置(場所)が’
明確に聞き取れることです。
ビオラの位置など・・・。これが難題でほとんどのシステムが’
ダンゴ状態’で聞き取れない。

3.プレーヤーとアンプの選定

プレーヤーは音の響きが優先されますのでトーレンス又は
Linn、AR がお勧めです。
アンプは管球式でもトランジスターでも問いませんが管球式の方が’
音の倍音再生’に優れ
音場感は出しやすくなります

どちらも古いものは素子のメンテナンスが重要です。また、管球式では使う管球によって音が
かなり変化します。中国製アンプ、中国製管球は不可で論外。
アンプ付属のフォノイコは’おもちゃ’程度で音質が悪く、
外付けのフォノイコが必須。

4.ライントランスの利用

ライン(リピート)トランスを入れると音がリアルになり音場感が出ます。
欧州系のスピーカーにはウエスタン系のトランス又はJSトランスが最も合います。

5.オーケストラに求められる特性

 1)左右、奥行への広がりが必要となります。
 2)中央右側より聞こえるビオラ、コントラバス、奥より聞こえるティンパニーは明確に
   再生される必要があります。   ’
楽器の定位とは’を参照。
   ほとんどのシステムではこれらがダンゴになりほとんど聞こえません。
 3)オルガン、コントラバスの重低音再生はジャズのベースとは根本的に異なります。
   音が丸くならず下に突き抜ける低音が求められます。パワーアンプの馬力が重要。
 4)ホール感を出すために残響再生が重要になります。

6.室内楽に求められる特性

 1)楽器の定位が明確であること。
 2)残響再生があまり強くないこと。
   ピアノは弦に対してはっきりとに分離する必要があります。ホール感よりもライブ感が
   求められます。

7.ピアノ、弦のソロに求められる特性

 1)ピアノにしても弦にしてもきれいな音で再生するのではなく、「ガツン」としたアタック
   音が必要となります。弦では間近で聞くので少しきつくなります。
 2)オーケストラ、室内楽とは基本的に再生音が違います。
 3)残響再生は極力少なく。

8.レコードレーベルの選定(最も重要

装置に金をかけいくら苦労しても
レコードの音質が悪ければ”元の木阿弥”です。

これはクラシックでもジャズでも共通して言えます。
レーベルによって音質がかなり違います
ので演奏家で選ぶか音質で選ぶか思案のしどころです。また、録音の年代によっても違います。
並行でレコードの選択も進めなければなりません。
音質の悪いレコードレーベルも現存します
要注意。
  レコードの音質差’を参照。
ほとんどの人がレーベルの選択をせず、音質改善の努力をしています。音は変わっても音質は
変わりません。無駄な努力となります。
過去には試聴室に来た人でハードオフで1枚100円のレコードを数百枚集めていた人もいました。
目的が違います。