ウエスタン         ライントランス、MCトランス、ウエスタン 


長年、20 種類以上のケーブルを試聴した結果 90年以上前のウエスタンケーブルが最も音質が良い
ことがわかり、中でもウエスタンの
ブラックエナメル単線は'楽器の定位と音場感’が驚くほど
変わります。
銅の純度は悪いが材質が良いからと言われています。ケーブルの材質の問題
いわゆる
ビンテージサウンドと言われるもので現代のオーディオでは出せない音です。

ウエスタンケーブルは全て音質が良いとは限らず注意を要します。音質が良いのは
2~3種類程度
'1930年代のウエスタンのアンプには特に音質を重視したこの単線が使われていました
単線と撚線では音質が異なり、単線は奥行き感が出て楽器の定位が明確。撚線は変化なし。

市販のブラックエナメルと称するロール切り売り線は'50年以降のもので音質が全く異なります。
'1930年代’と'綿巻きWAX仕上げ'で区別できます。

    WEケーブル ➡ 撚線

          ➡ 単線 ➡ スズ鍍金単線
               ➡ エナメル単線
               ➡ ブラックエナメル単線
               

   単線ケーブルには上記の3種類があり
特に1930年代のウエスタンアンプの配線材に
   使われていたブラックエナメル単線は
特殊仕様で数が少なく長尺物はありません。
   長さは 1~3m太さは’20AWG22AWG’のみ
   ケーブルも時間とともに音が変化します。1~2週間のエージングが必要です。

 モニターケーブルとは

スピーカーにはモニター用とコンシューマー用があるようにケーブルにも同じ区分があります。
スタジオで使われている「モニタースピーカー」は楽器やボーカルの録音や編集で使われるもので
再生の確認のため使います。
同じように6N,7Nと言われる高純度の無酸素銅が開発されると高域特性が飛躍的に伸びて、
これが
音質に置き換えられて高音質と誤解されています、あくまでもモニター用ケーブル。
機器を設計する上でケーブルの音質を排除し再生の確認のため使います。そのために全帯域の特性
をフラットにします。
オーディオでこのモニターケーブルを使うと無味乾燥な音質になります。


 
6N/7N(OFC)ケーブル撚線 と ブラックエナメル単線の試聴比較

6N/7Nに代表される国産のOFCケーブルは特性を重視し、90年前のウエスタンのケーブルは
音質を重視して作られています。特性を重視するのは業務用でアンプ、スピーカー、CDなど機器を
設計する上で音質のモニターをするための
モニターケーブルとしての役割があります。ケーブルに
由来する音質を排除するため
帯域が広く全帯域にわたってフラットを要求されます。
一方、オーディオで使う場合は音場感にこだわって生の演奏を再現する目的があります。
おのずと要求される要素が異なるのでどちらを選ぶか思案のしどころです。

試聴室のサブシステムで イルカ の’ボヘミアの森から’を試聴すると一聴して音質が異なります。
6N/7NのSPケーブルは高域が伸びて全帯域フラットな音質、中域が薄く平面的な音。
ブラックエナメル単線のSPケーブルは中域が張り出し、低域も出て奥行き感ある音。
SPケーブルはあまり長くすると音場感が減少しますので片側3m以下がお勧めです。

  6N/7N(OFC)ケーブル撚線 : 外径9mm(撚線1本の径は単線の 1/10~ 1/20)
  ブラックエナメル-20AWG単線 : 外径2mm
  ブラックエナメル-22AWG単線 : 外径1.8mm

単線は本数が多い撚線に比べ抵抗その他の影響が少なくオーディオケーブルには最適です。
ただ、単線の為、堅くて扱いにくく同じ箇所を何度も曲げると断線します。





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