オーディオ・アナログ

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1.ダイナミックバランス
ウエイトがあるシャフトとメインシャフトが分断されていてゴム又は弾力ある樹脂で接続されています。
カートリッジの追従性を向上させる目的で設計されたアームです。音質に優位性はなし。
オルトフォンのアーム、MICRO MA-505、Victor UA-7045など。

2.スタティックバランス
一般的なアームの構造でウエイトがあるシャフトとメインシャフトは一体構造。
針圧調整がダイナミックバランスよりも簡単でウエイトを回転させて針圧を出します。

3.インサイドフォースキャンセラー

レコード演奏中のアームはターンテーブルのセンターに向かって力がかかる。(インサイドフォース)
理屈ではカートリッジのスタイラス(針)がレコードの溝の内側に押し付けられる状態になり左右の摩擦(圧力)が変わります。これで出音に影響が出ると言うもの。この余分な力を打ち消し
スタイラスにかかる力を左右均等にする機構がキャンセラーです。
この構造には専用ウエイト方式、マグネット方式、スプリング方式とがあります。
しかし、現実にはインサイドフォースがかかっても試聴する限り音質には変化がなく、キャンセラーを使うと音質が悪くなるとも言われています。事の真実は不明。キャンセラーなしのアームも多数あります。
一方でキャンセラーなしでカートリッジを使い続けると経年変化で
カンチレバーが片方に曲がるのも事実です。音質面よりもカンチレバーの曲りを防ぐ目的で使用した方が良さそうです。

4.ラテラルバランサー
ラテラルバランスとはアームの左右への傾きのことを言います。プレーヤーは通常水平に置かれているのでアームの傾きはなく問題はありませんが、
ワンポイント式のアームの場合はカートリッジの針圧を変えた場合、カートリッジを変えた場合などはアームが傾きその都度水平調整が必要となります。
これがラテラルバランス機構です。
CRAFT AC-300、3000MCなど
STAX UA-7,70はワンポイント方式ですがアームが傾かない機構となっています。
ほとんどのアームは軸受が左右固定式となっており傾きは出ません。

5.シェルの重量と音質
ヘッドシェルの重量は9g〜18gまで各種あり、素材もアルミ、マグネシュウム、木製、カーボンなどがあります。共振対策では硬く重量があるものが良いとされますがこれは理屈の上の話であり、聞き比べても音質の変化は聞き取れない程度の物であまり神経質になる必要もありません。水平バランスをとるためにアームウエイトとの重量バランスの方が重要です。

6.ロングアームとショートアーム
トーンアームの長さはメーカーによって一定ではありません。業務用で使うプレーヤーはターンテーブルが大きく必然的にロングアームを使います。家庭用ではほとんどがショートアームとなっています。
理論ではトラッキングエラーを減らすのにロングが有利のようですが使う方は理論など考えていません。また音質はロング、ショートで差は全くありません。

7.有効長・実行長・オーバーハング
 1.有効長:アームの軸受センター(回転軸中心)〜ターンテーブル中心までの直線距離
 2.実行長:アームの軸受センター(回転軸中心)〜カートリッジ針先までの直線距離
 3.オーバーハング:(実行長−有効長)で12〜16mm。ターンテーブル中心〜針先まで。

メーカーのカタログでは有効長と実行長を逆に記載している場合がありますので要注意。
オーバーハングはアームによって規定されていますが5mm程度外れても問題ありません。